わさび
最近ビットコインを筆頭に仮想通貨が急騰したり、コインチェックから580億円相当のNEMが盗まれたり、何かとフィンテックが目立ってますよね。
現金を持たずに電子決済をすることも、フィンテックの1つです。
そして意外と知られていないのが、現時点で最も電子決済が進んでいる国が中国です!
さてシンガポールも多国籍国家ながらフットワークが軽く、中国の流れを積極的に取り入れています!
そして、先日大学から学生に送られた「一通のメール」が物議を醸しているのです。
ペンギンさん
つまり、キャンパス上で現金の使用を認めないということです!
この決定に対して、学生の間で「賛成派」と「反対派」に分かれた議論が巻き起こっています。
さらには、学生間での「署名合戦」に発展しています!笑
この記事では、シンガポールのキャッシュレス化に触れながら、シンガポール国立大で巻き起こる「賛成派」対「反対派」の議論をまとめます!
シンガポール国立大学について
まずはシンガポール国立大学をご存知ない方のために、簡単に紹介します。
シンガポール国立大学 (National University of Singapore) は、1905年に設立された、シンガポールで最も古くて権威ある大学です。イギリスの Times Higher Education World University Ranking (世界大学ランキング)では、世界22位 アジア1位 の評価を受けており、日本で有名な 東京大学 世界46位、アジア6位と比べても非常に高評価を受けています。
また、シンガポール国立大の理事長は元大統領であり、国から多額の補助金を得ていることからもシンガポール国家とズブズブな訳ですね。
「文系早大生」の僕が、なぜ理転してコンピュータサイエンスを学んでいるのかについては下の記事をご覧ください!
シンガポールは電子決済を推奨!
シンガポールは国土が東京23区よりも小さく「明るい北朝鮮」とも揶揄される自慢の統治力で、非常に合理的で最先端の政策をスピーディーに取り入れています。
電子決済もその1つで、交通機関からコンビニに至るまでキャッシュレスな支払いが推奨されています。
キャッシュレス化を伝える一通のメール
電子決済は利用されていますが、現金の支払いも認められていました。
そう、あのメールが届くまでは…
シンガポール国立大学が来期からキャンパス上で全ての現金払いを禁止して、完全にキャッシュレスな電子決済を導入!
国立大学がこのスピード感で動くから、やっぱりシンガポールは面白い!笑 pic.twitter.com/vSzpXw1hlW
— わさび@シンガポール (@WabiSabi_Hack) 2018年4月17日
突如として学生に届いたそのメールには、来学期よりキャンパス上の全ての支払いをキャッシュレスなものにする旨が記されていました。
瞬く間に SNS やグループチャットでは、このメールがシェアされて「学生問題」となったのです!
学生の反応は?
さてこの動きに対して、シンガポール国立大の学生はどのように反応したのでしょうか!
僕は最初、帰国するから自分とは関係ないけど日本には真似できない良い流れだなぁと思っていました。
しかし!事態はそう単純ではありませんでした…
賛成派の主張
- 決済の時間が短縮されるから、メリットしかない
- 国立大学がこのスピード感で動けば世界のモデルになれる
わさび
反対派の主張
- 留学生や観光客など銀行口座を持たない弱者を閉め出しかねない
- まずは決済システムのインフラ整備が先であり、強引な政策履行は認められない
僕は最初「なんで反対するんだろう、拝金主義者か!」とか思ってたんですが、いやいやそんなことはありません!
反対派は電子決済そのものに反対しているわけではなく、大学側の一方的なルール決定や決済システムの不備を憂いている感じでした!
賛成派と反対派がオンラインでもオフラインでも白熱議論を巻き起こしているのです。
署名活動に発展!?
さらに驚いたのが、反対派がこの流れを止めるべく、オンライン上で署名を集めだしたのです!
一定数の割合の支持が集まれば、大学側に交渉の余地が生まれる!と政治専攻の友達が話していました。
現時点で1263人が反対しているので、学生の意識の高さが見て分かります!
まとめ
わさび